結婚式着物マニュアル

着物の文様

 着物に使われる柄は花柄だけではないのをご存知でしょうか。日本を代表する花である桜、百花の王といわれる牡丹、女性の華やかさを象徴する花車文様だけではなく、白無垢、打ち掛けなどの婚礼衣装には吉祥文様も用います。 吉祥とは良い兆し、めでたいしるし、という意味で、鶴亀・松竹梅など縁起の良い幸運のしるしとして、礼装用に用いられています。

◆鶴・亀
 鶴は千年、亀は万年と言われるように長寿をあらわしています。鶴は生涯つがいで生活することから、夫婦睦まじい老境の象徴で単独でもよく使われる。

◆鳳凰
 中国の伝説上の生き物で、平安な治世や優れた知性を持つ人が生まれると姿を現す五色の霊鳥。飛鳥時代から用いられている華麗で格調の高い文様。

◆松竹梅
 四季を通じて緑濃ゆく美しい松と、青々とまっすぐ伸びる竹、寒さの中からいち早く花を咲かせる梅の三つを組み合わせた慶事の象徴。 「松」は音読みで「待つ」 「竹」は四君子の一つ 「梅」は「生め」と同音。 「君子」を「生む」ことを「待つ」という語音を合わせためでたい柄で知られています。

◆貝桶
 「貝合わせ」という平安貴族の子女の遊びの貝殻を入れるための桶。当時は花嫁道具の一つだったようです。ばらばらにした蛤の貝殻の中から一対の貝を当てる、ということと運命の相手に巡りあえた花嫁をなぞらえたロマンティックな背景のある文様。

◆丸文
 円の形は無限を表す縁起の良い文様。「円=縁」につながることからも花嫁衣装によく用いられます。 そのほかにも、つがいで生活することから夫婦円満を意味するオシドリ、先端が広がった形から将来の展望が広いことをあらわす扇など。

 着物の良さは、めでたいお席にぴったりの正装にの中に深い意味のこめられたところにあるのです。和柄には縁起を担ぐたくさんのジンクスがちりばめられているのですね。衣装合わせの参考にしてみてくださいね。

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